9月初旬に体調を崩してしまいました。その前週は台風の影響で海に出られず、気がつけばもう1ヶ月近く釣りに行けていません。熱も下がり、そろそろ回復してもいい頃なのに、体がだるく気持ちもなかなか上がらない日が続いています。
そんな先週末、気分転換にと履かなくなったシューズを整理。気がつけば20足近くを処分しました。使っていなくても劣化しているものがあり、同じメーカーの同じシリーズは2足とも加水分解でベタベタに。お気に入りも、未使用のまま眠っていたものも、結局は時間が経てば劣化してゴミになってしまう。
「物は買いすぎない、必要以上に所有しない、不要なものはなるべく捨てよう」――そう思っていた矢先だったので、ちょうど良い整理になりました。
山歩きへの想い
新しい週が始まっても気持ちはいまひとつ上がらず…。寝込んでいた時は「早く釣りに行きたい」と思うのと同じくらい、「元気になったら山登りでも始めようかな」とも考えていました。といっても本格的な登山ではなく、軽いハイキング程度のことです。
山の景色を思い浮かべると、数年前に手放した篠山の家のことを思い出しました。毎日庭の草刈りや木々の剪定に追われていただけなのに、今思えば本当に良い経験でした。
暑くてしんどかったけれど、窓を開けて風を感じながら眠り、鳥や虫の声で目を覚ます。構造物によって視界を遮られない一軒家の暮らしは、とても贅沢で心地よかった。

「海が見える家」にこだわらず、海に近い山の中の家も良いかもしれない。もう一度家を探すなら、ハイキングがてら自分の足で歩いて探すのも悪くない。そう思うと、頭の中は新しい目的でいっぱいになりました。
ハイキングと釣りの組み合わせ
山登りをネットで調べていると、山行記録が見られるアプリを発見。池や川の写真も投稿されていて、「そうだ、パックロッドをバッグに入れて歩きながら、水辺を見つけたらキャストしてみるのはどうだろう?」とワクワクが広がりました。
魚がいなくても、竿を振るだけで気持ち良いに違いない。篠山で軽トラに乗って近くに釣りに出かけた日々も思い出し、元気がないはずなのに考えるだけで楽しい気持ちになっていきました。

ロッド探しの深みへ
「物は増やさない」と決めたのに、今度は携行できるロッド探しが始まります(笑)。正直ロッドはすでに十分持っているのですが、それでも「欲しい=必要」と思えるなら買ってもいいと自分に言い聞かせながら。
バックパックに収まるテレスコピック(振り出し)タイプが良いのでは? そんなことを考えながら各メーカーの情報を検索していきました。価格も意外に手頃で、1万円以下のモデルもあることに驚きつつ、過去に台湾の友だちと釣りに行くために友人からもらった3ピースロッドで楽しい釣りをした記憶も蘇ります。
ただ、やっぱり妥協はできない性格。数日かけて調べるうちに、以前から気になっていた「FISHMAN」のことを思い出しました。YouTubeで「釣れないおじさん」のチャンネルも登録していて、FISHMANのベイトロッドにとても興味がありましたが、正直“硬くて強いロッドのメーカー”という固定観念があったのです。
ところが公式サイトを見て驚きました。長いロッドだけでなく、短いトラウトロッドまでラインナップしている。そして目に留まったのが 、
「Beams Xpan 7.10LHTS」。
スペック
- 全長:239cm(7ft10in)
- 継数:5ピース(テレスコピック)
- 仕舞寸法:58cm
- グリップ長:42cm
- 自重:183g
- 素材:4軸カーボン
- ガイド:ステン+Kガイド
- ルアーウェイト:6~28g
- ライン:PE1~3号
テレスコピックで7.10ft、仕舞寸法わずか58cm。バックパックに刺してハイキングに持っていくのに理想的。しかもリアグリップが長めなのも嬉しいポイントです。183gはやや重めですが、バランスが良ければ問題なし。
「これだ!」と心が動きました。
決断
リールは何を合わせようか、ラインはどうしようか…考えるだけでワクワク。とはいえ「ミニマムリズム」を掲げていた自分。即断はせず、一晩置いて「欲しい=必要」と思えるかどうか再確認しました。
そして2日後――やっぱり購入。
釣りに行けない日々に見つけた、新しい楽しみのカタチ。これからハイキングと釣りをどう組み合わせて遊べるのか、ボートで海に出る釣りとはまた違う遊びがとても楽しみです。
ロッド到着!ファーストインプレッション

商品が届いて最初に目に留まったのは、バットエンドのバランサー(エンドキャップ)の重量でした。取り外して計測すると29グラム。

7.10フィートのロッドに約1オンスのバランサーは標準的な仕様といえるでしょう。
リールを取り付けずにロッドを伸ばし、指1本でバランスを取ってみると、ちょうどフォアナットの前あたりでピタリと安定。手にした感触はとても良いものでした。
ブランクスの印象
ブランクスを伸ばし、ガイドを仮止めしてティップから軽く曲げてみると――
メーカーの紹介通り、ティップはしなやかで柔らかさを感じます。一方でベリーからバットにかけてはしっかりとした硬さがあり、特にバットパワーは相当強い印象。
もちろん、まだラインも通さず魚も掛けていない段階なので、あくまで手感での参考程度です。
グリップ長と携行性
スペック欄に記載されていた「グリップ長」がどこを基準にしているのか少し疑問に思い、実際に測ってみました。エンドキャップから逆に測り、フォアナットを締め込んだ状態でナットのトップまでがちょうど42センチ。
仕舞い寸法は58センチと携行性を優先した設計なので仕方ない部分もありますが、個人的にはリアグリップがもう8センチほど長ければ、自分の腕の長さによりフィットしたのではと思います。
エクステンションの可能性
このロッドの特徴のひとつは、エンドキャップが取り外し可能でネジが切ってある点。ここに適合するパーツを見つければ、リアエンドを延長するカスタムが可能です。
ジャークやトゥイッチなど操作性重視の釣りではノーマルのまま使用し、脇に挟んでのファイトやパワーゲームではエクステンションを付けて使い分ける――そんなマルチな活用方法ができそうです。
総評
実際に持った印象としては、エクストラヘビークラスの7フィート強のバスロッドに匹敵する剛性感ですがガチガチという感じでもありません。
ティップには張りがありつつも適度なしなやかさがあり、操作性とパワーを兼ね備えた1本に仕上がっていると感じました。
後はリールを準備して、実際の釣行でキャストを繰り返し、あわよくば魚がかかってくれれば、その時こそ真価である曲がりやパワーを実感できるはずです。今から使うのが楽しみです。






追記
今月で「ふるさと納税」のポイント付与のルールが変わると言うことで、
食料品ではなく釣具の返礼品目当てで寄付をした。
- 堺市 シマノ 釣具 アンタレス DC MD XG LEFT
- 東久留米市 【釣具のダイワ】のベイトリール 24スティーズSV TW 100XHL(左ハンドル)
- DRESS] バッカン ミニ 17L
ジリオン TW HDが欲しかったけど返礼品にはありませんでした。
スティーズにPE 0.8-1.0、アンタレス DC MDにPE 1.5-2.0ぐらいを巻いて使ってみたい。