可愛い顔してこちらを見てるように思えますが、
先週の金曜日の午後に突然また歩けなくなったレスター。
篠山から戻り、散歩から戻って食事までの間に少し眠った後のこと。
お尻を気にしているのかのように思える歩き方、仕草とでも言おうか、我が家に来てから気になっていたのが、
一昨年の10月に足をひきづるように歩くので病院で診察をしてもらうとパテラ(膝蓋骨脱臼)と診断され、いづれ靭帯が切れて歩けなくなる可能性が高いと言われた。治療するには手術の選択しかなく幸いにも軽度のため少し様子をみることになった。
それからは興奮して走り回らないようにし、段差など膝に負担のかかる場所は特に注意をしていて同じような症状はこの日まで見られなかった。散歩もいつものように、激しい運動は彼自身が好かないのか行わないが、朝夕の散歩は歩数計で8000歩ほど、運動不足でもなく膝以外は健康そのもの。
それが、金曜日の夕方に少し眠り起きたと思ったら右足が痛そうで立てなくなってしまっていた。
今までは、足をひきづるようにしてでも歩いていたのに全く動けなくなってしまったのです。
心配で足をさすり、
でも、人の子のように痛いとか泣いたりとかしない。
可愛くて可愛くて話ができるといいねと今まで思っていたけど、痛い時ぐらい痛いって言って欲しいと思った。
金曜日は早めにレスターと一緒に眠った。
土曜日の朝。
隣で起きようよと言っているようなレスターと4時過ぎには目を覚まし、
様子を見ると立って歩こうとしていた。
近くだけを回るつもりで散歩に出ると、いつもの昆陽池公園まで歩きたそうだった。
心配だけど運動も排便もさせてあげないといけないので公園まで行って朝の挨拶をしてきた。
なんとも無いような顔をして、いつもと変わらない可愛い子だけど足が痛くて本当は辛いはず。
土日は牛窓へ行く予定だったが、
とてもレスターを連れては行けないので終日家で休養することにした。
写真を見ていると悲しくなるし、色々な感情が湧いてくる。
元気が無くて横になっている写真ばかりだけど、
どの写真も近づいて撮ったのじゃなくて、レスターはいつもそばにくっついているので至近距離で、
僕が動くとレスターも動こうとするから、側で寝ながら撮影した写真ばかり。
病院へ連れて行っても、鎮痛剤をもらうか、手術の決断を迫られるか、それぐらいしか想像できない。
前にお医者さんが炎症を起こして痛みがあると言っていたのを思い出し、
小さな保冷剤をハンカチで巻いて患部を冷やしてやろうと思った。嫌がるようならすぐに止めようと思ったが、
気持ちが良いのか痛みが和らぐのかレスターは動こうとせずに見ていた。
最初は手で膝の周りを少しづつ冷やし、レスターが眠ったので何か良いもので固定できないかとロッドベルトで固定した。
この時に気づいたのがサポーターをしてやれば良いのでは無いかと・・・
犬用のサポーターはマジックテープで止めるようなものを見つけたがどれも上手くできそうに思えないので、
バンテージテープを購入した。もう家に届いているはずなので今夜うまくできるか試してみようと思う。
これもレスターが嫌がったり歩きにくそうであればすぐにやめる。
患部を冷やしたことで今朝は歩くことができ、公園へは行かずに家のそばのグラウンドの外周を一回り散歩した。
歩数はいつもの2割ほどで運動にこそならないですが排便もできたので良かった。
レスターを見ているととても教えられることが多い。
公園に行っても本当に知っているわんことしか交流しないし、大きな輪の中には入ろうとしない。
一見、マイペース(利己主義)に見えるが、自分から相手をしてもらいに行くことは無く、人に対してもわんこに対しても言える。社会一般のことは考えず好きなように好きなところへ行き、怪しいと思うと時間に関係なく吠え、眠くなったらいびきをたてて眠る。だけど、部屋では絶対に排尿もしないし物を壊したりすることもなくモラルを守っている。
不思議だけど、追い払ったりする鳩や烏もいれば目の前にいる鳩にも雀にも興味が無く存在を感じていないようにも見えることがある。一緒にいる小桜インコのネルちゃんの方が攻撃的でレスターが鼻を齧られそうになるのにレスターは決して攻撃しない。
レスターを見ていて思うことは、
きっと、何かをすることで得れるご褒美(利益)を期待していないのだろうと。
そして、それは期待じゃなく、いつも側にいる家族は何も言わなくても、何もしなくても、一番に思っていてくれていることを知っていて、それ以上のものを望んでいないような気がする。
人間から言えば、おとなしいと言う表現になるのだろうが、
僕には、「あなたは何が欲しいのと?」と聞かれているようでならない。