今年5回目の釣行
天気も良く春を感じることのできる空。
あまりに綺麗なのでS/Aで車内から1枚撮った。時々、カメラを持っていればと思う時がある。
移動日のこの日は明日の釣りを想像しながら準備に勤しむ。
3月3日
午前7時出航
中潮
前回も探り続けた場所に向けてボートを走らせた。(今までも詳しくポイントは書いていないが、このエリアで釣りをする人に迷惑のないように場所とだけ書くことにした)まだ、早朝はフロントガラスが凍っている。うねりも少しあるので慌てずゆっくりと走る。
到着すると既にたくさんのボートが見えた。釣れているのだろうか?
スパンカーをあげて仕掛けをセットし、いつもはひとりなので船団には近寄らないが今日は違う。
遠慮なく船団の間に入り釣りを開始した。
初めてのチョクリは自家製のもの。
やった事も無いしロッドは去年暮れに買い、初めて使うアナリスター鯛サビキ。
自家製の短めの仕掛けはトラブルも無く探れるが反応が全く無い。周りを見渡すとやはりサビキのようだった。しかし、この寒い時にコンクエストの冷たさはグローブしていない手には辛すぎる。
しばらくして他船で釣れているのを見かけたが僕には反応がない。
やはり、自家製ではダメなのかと、市販の仕掛けに交換して投入すると、
いきなり絡んでしまい解くのに時間がかかり焦ってしまう。4.2mが8.7mに変わっただけで慣れない釣りにイライラする。ここでバイトでもあれば気もまぎれるのだろうが、
あたりも無いので心の中ではやっぱりこの釣りは自分にあってないと何度も呟いた。
それでも、慣れるしか無いのでやり続ける。
多分、あたりだろうと思う感触が一回だけあり、午前中いっぱい試してみたが何も起こらなかった。
昼すぎにあがって、ご当地仕掛けでも買いに行こうかと思ったがマリーナへ戻る方向で少し探ってみようと北に向けて走った。メンタルはかなり崩壊気味で自分に釣れる魚はいないのかと塞ぎ込みながら、かなりゆっくりボートを走らせ気持ちを奮い立たせていた。
立ち寄った場所にはわずか一艇だけが浮いていた。
少し離れた場所に魚探の反応があり、
釣り開始、間もなくバイトがあったが、どうすれば良いか分からず即合わせしたがヒットしなかった。
悔しかった、、
せっかく、ようやく、あたったのにどうしたら良いかもわからなかった。
気を取り直して流し直すとまたバイトがあった。
タイラバのように先を咥えているのだろうと我慢して今度はティップが入り込むまで待ち、
ようやくヒットした。
13:50PM
魚が見えたが、
今度は長い仕掛けをどう取り込めば良いのかも分からず、ネット使うと仕掛けはぐちゃぐちゃになるのかと冷静に色々と考えながらラインを手でたぐり心の中ではバレるなよと何度もつぶやきながらランディングできた。今年の初ヒット、この1尾が良い経験になった。
40cmと大きくなかったが、
12月から3ヶ月ぶり、今年初めての魚に感動と言うか安堵と言うか、
もう今日もダメかと思っていたところの貴重な一尾に、やっぱり感動した。
ボートを同じラインに戻して探り直すとまたバイトして来た。
さっきのより大きいのはロッドから伝わる。
14:15PM
上がってきたのは綺麗な48cmだった。
その後、もう一度バイトがあったがバラしてしまい、一番下のフックがブレイクしていた。
残念だったが、
明日もあるので気分良く3時に帰着した。
久しぶりにボート上で魚を捌き、
朝からで2匹と釣果としては寂しいが魚に触れることで分かることは多く、
明日、もう1日、
新しい釣りを習得する為の修行には良い感触が残った。
家に戻りしばらくすると、向かいのおばちゃんが尋ねてきた。「お寿司作ったから晩ごはんに」と
ちらし寿司をいただいた。
篠山もだけど、田舎暮らしは街と違って、ほんわか心温まる付き合いが多い。感謝
3月4日
2日目
今日も朝一は昨日行った場所へ向けてボートを走らせた。
ざっと数えて20艇ぐらい浮いている。これだけ毎日船団できてたらプレッシャーもかなりあるだろと思い10時までやる予定を9時前に切り上げて移動した。
もちろんノー感じで何も起こらなかった。昨日の午後から今年初めて釣れた感覚を昨日は釣れなかったがここで試してみたかったのだが残念な結果だった。
昨日釣れた場所へ移動して間もなくロッドが大きく曲がり鯛じゃ無さそうだと感じたとおりスズキが釣れた。
10:05AM
このスズキからは得れるものは少なかった。と言うのも昨日とは違い中層あたりの早巻きでいきなりドスンと食ってきた。意図しないリトリーブにたまたまヒットしたと思えた。
それから反応のあるところを探り続けたがバイトは無く、
仕方なく別の場所へ移動したが、
魚探に反応が無く直ぐに移動し、前に気になっていた場所へ行くもここも反応無し。
もう一度、昨日釣れた場所に入りダメならマリーナへ戻るつもりで移動した。
釣れたことによって少しは余裕もでき、同じ場所に固執せずに新しい場所も含めて回ることができる。ただし、長い仕掛けはボートを走らせるたびにトラブルになることが多いので何か良い方法を考えなければならない。釣りは、魚を釣ることもだけど、それ以外の準備にも頭を使い経験を重ねることで、またそれが次の釣果へと繋がることも楽しい。
沖から流し、何気に浅いところを探るとバイトがあったがのらず、
もう一度入り直してまたバイト、しかしのらない。
焦っている訳では無いのに何かが違う。
一回目は少し早合わせしてしまったが二回目はロッドが絞り込むまで待ったのに・・・
再度入り直して、今度はフォール中にバイトがあった、これもヒットしなかったけど何んとなく釣り方がわかったような気がしてきた。
そこから5連発に連掛けも含み、
1時間ほどで6枚釣れた。
まだまだ釣れそうに思えたが、
時間は3時半、マリーナへ戻って魚捌いて片付けすると日が暮れてしまうので良い感触を残したまま帰着。
片付けをしてると爆釣丸さんが桟橋に来た。
昼からだけで、
シーバス多数、しかもでかい、
鯛も合わせて20枚弱の釣果に唖然とした。まだ早いかも知れないがスズキ狙いに行くと昨晩LINEがあったのだが、言われた通りスズキを釣ってきていた。
やっぱりキャリアが違うと感じさせられたけど、
知らないポイントだらけ、
やった事の無い釣り、僕にはまだまだ楽しめる未経験、未開拓な釣りが山盛りで、二日間やり切り気持ち良い疲れに満足の釣り日和だった。
そして、食わず嫌いとでも言うか、
サビキ?って感じで手を出さなかったこの釣りは意外に面白い。
タイラバは巻き続けるだけで掛けると言う動作は少ないけど、チョクリはあたりがあり、魚との間合いを感じながらロッドを絞り込んできた瞬間にあわせる釣りで、この掛けると言う動作が実に楽しく感じた。
電動リールやロッドを自動で煽る機械で釣りをしている人も多いが、手巻きだと魚が擬似餌に触れている、まだぐっぐっと明確なあたりでは無い少し前も感じることができる。
ウキ釣りで餌をモゾモゾ摘んでいる時の微妙なウキの変化を手で感じとることができるような面白さがある。この釣りももっと釣果を伸ばせるように研究したいと素直に思えた。
今回、釣ることができたことで経験値は増したと思えるが、それをブログだけでなく何かに残せないかと、
気温や水深、水温、潮他、記憶だけでは整理できない情報をエクセルに残すことにした。便利なものでiPhoneで写真さえ撮っておけば時刻も残る。
それを、体で覚えた経験と結びつけることでデータ釣りができないかと思う。
去年の7月から実際には釣りをしていない日もあるが、ボートを購入してこの日が30回目の航行となった。次の夏が来ればこの海で1年間釣りをしたことになる。
釣る人に教われば、きっと上達も早いのだろうが、行き先含めて僕には未開拓な場所を探り続けることが一番の楽しみであり、今回のデータは来年に必ず役立つと思う。