2月20日から約二か月。
今年に入って、まだ二度しか海に出ていない。
3月、尾道を訪れたときに一度だけロッドを振った。けれど、あれを「釣り」と呼ぶには、どこか物足りない。
本来の自分なら、海に出られない日でも、リグを組み、タックルを整備し、頭の中はいつも釣りのことで満たされていたはずだった。
それが今は違う。
やらなくなったのではなく、やれなくなった。
理由はいくつもある。
4月の二週目は、正直ひどかった。
睡眠はほとんど取れず、2〜3時間の日が続く。
スイッチを入れれば案の定、次から次へと問題が浮かび上がり、結局はすべて自分で解決するしかない。
疲弊している。
それは間違いない。
それでも、今日は土曜日。
昨夜は少しだけ眠ることができた。
ふと気づく。
そこに「壁」はなかった。
問題やトラブルに直面するたびに、自分は確実に成長している。
課題を根底から見直し、解決のためのツールを見つけて試す。
その過程で知識は増え、できることも広がる。
そして、それらをマニュアルとして形に残せるようにもなってきた。
課題が多いということは、改善の余地が多いということだ。
つまり、より良くなる余白があるということ。
ほんの数日で、知識は何倍にも膨れ上がり、できることも倍増した。
「山高ければ谷深し」
深く沈んだからこそ、高く跳べる。
振り返れば、この時間すべてが自分の栄養になっていた。
釣りに行く時間は確かに減った。
それでも、明日を生きるための知恵は確実に増えている。
気がつけば4月も半ば。
来週にはOCTAが納車される。
仕事を片付けて、頭を空っぽにする。
そして——
635馬力のアクセルを踏み抜き、
ただ海へ向かいたい。