07/26/2026 KatsuSera

夏の三日間、海と山と蜂の巣と

Salt, summit, and a quiet life well-lived

七月の終わりというのは、いつもこんな具合だ。暑さに圧し潰されそうでいながら、それでもどこかへ出かけ、何かを確かめ、夜には静かに一日を閉じる。

七月二十二日、まず数字と向き合った。YouTubeを始めてから記録してきた釣果を集計してみると、釣行回数76回、魚種24種、総尾数597。今年はまだ7回しか行けていないと少し苦い気持ちもあったが、積み重なった数字を眺めていると、悪くない、むしろ十分だと思えた。人生の豊かさというのは、たぶんこういう地道な積み重ねの中にある。派手な大漁の記憶よりも、雨の日も晴れの日も竿を出し続けた、その総量のほうが本当のことを語っている気がした。

翌二十三日は大山へ向かった。事前に調べておいたStarling Cafeでランチをとり、レスターを連れて観光へ出たが、大山も例外なく酷暑だった。アスファルトは灼けていて、犬の足には地獄である。大山神社も高原天空リフトも今日は諦めるしかない。

そこで思い当たったのが木谷沢渓流だった。車を日陰に停めて、沢まではすぐ。水があまり好きではないはずのレスターが、その冷たさに誘われるように自ら川へ入っていった。私もサンダルで水の中に立ち、清らかな流れに足を浸した。山の水というのはいつでも正直で、余計なことを考えさせない。

宿は狗賓という宿で、着いてみると「本日はご予約が一組のみ」と案内された。貸切である。岩風呂も、夕食の席も、サンセットを眺める時間も、すべて自分たちだけのものになった。静かな夕陽をひとり撮りながら、こういう偶然の贈り物を素直に受け取れる人間でいようと思った。

二十四日の土曜日、牛窓へ戻りニシナマリンさんのフェアへ。来年早々には納艇になるヤンマーEX34に搭載する魚探を検討しに行ったが、機材というのは結局使ってみなければわからない。HONDEXのマルチスキャンに長年馴染んできたが、フルノのNavNetでシステムを組む選択肢も頭にある。あれこれ思案しながら、最後は信頼する社長の判断に委ねることにした。自分でできることとできないことを知っている、それも一種の知恵だと思う。

フェアではSHIMANOのタイラバインストラクター、赤澤さんにお会いできた。以前から疑問に思っていたことを直接尋ねると、気さくに、丁寧に教えてくださった。動画も撮らせてもらったのでYouTubeに編集して公開し、アドバイスは次の釣行で試してみたい。学ぶことに遠慮はいらない。

帰宅すると庭に蜂の巣を発見した。二十センチほどに育っていたが、スズメバチではない。丹波篠山のオオスズメバチと対峙したことのある身には、作業は一瞬だった。

それにしても暑い。レスターには酷暑である。それでも彼は今日も傍にいて、私は今日もどこかへ出かけ、何かを持ち帰ってくる。それで十分だと、この三日間はそう教えてくれた気がした。

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``Nature does not hurry,
yet everything is accomplished``

Catch the Moment, Chase the Tide